棄てられた廃村を巡る-Abandoned Village N-
こんにちは!塩やんです。
前回に引き続き、また新たに廃墟探索に行ってきました。
埼玉県某所の山奥に残る、通称”廃村N”
前から目を付けていた廃墟で、約40年前に廃村と化してから、この一帯には多くの住居やかつてこの村に住んでいた人たちが利用した施設が今も取り残されています。
今回は診療所や小学校などの施設を中心に探索してきました。
今までで最も探索範囲が広く、目当ての建造物に辿り着くのに一時間ほど彷徨いました。
しかも30℃近く気温がある中、長袖長ズボンで山道を歩き回ったので軽く死にかけた。
でもその疲れも吹っ飛ぶくらい見応えある廃墟群でした!
それではどうぞ〜。
崩壊した舞台
この施設には小さめの舞台があり、二階には観覧席(?)と見られる座席も設置されていました。
かつての住人が一同に会することの出来る集会所のような場所だったのかもしれません。
床が大きく抜けていたり天井に穴が空いていたりで、
入口から見た全体の景色はなかなかに壮観。
舞台の床もガタガタで穴が空いており、
今ここで何か演劇をしようものなら全員床下に落ちて劇が台無しになってしまいますね。
真夏のような暑さの中歩いて見つけた最初の廃墟だったので、
辿り着いた瞬間思わず奇声を上げながらガッツポーズしました。
診療所
続いて集会所に近い場所にある廃診療所へ移動。
入ってすぐこの診療所のメインである手術台を発見!
いろいろと薬品瓶が置いてあっていい雰囲気ですが、
もしかしたら他の探索家が演出するためにこの台の上に持ってきたのかもしれません。
診療所内部には未だに"ヤバイ薬品"が普通に放置されており、
部屋全体に薬の臭いが充満していて長時間いたら体に悪そうな環境でした。
細心の注意を払いながら探索しましたが、
いくら診療所とはいえ今は医者どころかまともな設備すら揃っていないので、
ここでどこか体を悪くしたらただ祈るしか方法はなさそうです。
ピカチュウ…!
サトシとはぐれてこの廃墟に迷い込んだのかもしれません。
比較的小規模な廃墟でしたが、約50年も前のカルテやら医学書やらがたくさん散在しており、
当時の診療所の風景を思い浮かべることの出来る、探索していてとても楽しい廃墟でした。
とはいえ病院という場所柄、過去に死人が出ている可能性もあるので、
心霊的な何かが起こりそうで終始ビクビクはしていましたが…。
廃校
道路から伸びた細い鉄橋を渡って小学校の入り口に到着。
個人的にこの網目模様の柱が好き。
あとやっぱり木造というのが、現代にはない味を出していていいですね~。
床を中心に内部の崩壊は激しかったですが、
きれいな自然に囲まれていて最高の雰囲気でした。
普通に廃墟となる前の姿も見てみたかった。
一階は床の崩壊が進んでおり、歩き回るのは難しかったので、
早々に二階の探索をすることに。
ほぼ崩れかけた階段をジャンプで飛び越え、二階部分へと進行。
ペリーさん発見!
…と思ったら全然違う人でした。
当時の小学校は今の交通ルールと違って右側通行だったみたいです。
ドラマや映画の回想シーンのように、
画面が切り替わって子どもたちがこの廊下を歩いている様子が浮かんできそうです。
二階の廊下を歩いていたら赤黒い防火扉(?)が現れました。
木造の校舎に似合わないゴツイ鉄の扉、ここが廃墟なだけにより不気味な空気を醸し出していました。
渡り廊下を渡った先には
体育館が!
ど真ん中に跳び箱が放置されており、
屋内の半分は資材で埋め尽くされていました。
面白いのが、この体育館が二階に配置されていたということ。
現代では大体の小学校の体育館は一階に配置されいるような気がします。
ここは扉を出たらベランダがありましたが、柵が低かったので、
体育の授業中にふざけた生徒が誤って階下に落ちてしまう危険性がありそうでした。
もしかしたら当時はそういった安全管理がまだ甘かったのかもしれませんねぇ。時代を感じます。
住宅廃墟
各施設を中心に巡ったので、住居の写真はあまり撮れませんでした。
とはいえ住居ゾーンにもいろいろと物が残されており、
ここだけでも十分魅力的な廃墟だと思いましたね。
次回来る機会があればこちらを中心に探索してみたいです。
まとめ
ということで、『廃墟探索・廃村N』以上となります。
今回は初となる診療所の廃墟に加え、
ガッツリとした廃校を訪れたのも初めてだったので終始興奮していました。
何より昔の残留物がたくさん残されていたのが良かった。
物が残されているか残されていないかでだいぶ探索時のワクワク感も変わってきますからね~。
あとここらへんは自然が豊富なので、秋の時期に訪れれば廃墟+紅葉というまた絶妙なコントラストの良い写真が撮れそうです。